NHK「絶対エース・和久田アナ」産休後の「ところてん式」大移動人事

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副会長の厳命

「ウオッチ9」のキャスターは総シャッフルとなり、広内仁キャスター、佐藤真莉子キャスター、星麻琴アナという新体制が決定した。

 広内キャスターは、報道局やワシントン支局に勤務し、現在は政治部副部長デスク。佐藤キャスターはTBSで営業を担当した後に入局し、報道局やアメリカ総局に勤務し、現在もアメリカで取材を続ける身だ。星アナについてはよく知られるようにTBSの三雲孝江元アナを母に持ち、現在は「日曜討論」の司会を務めている。

「リニューアルにあたっては“記者2人の起用”を前提にしていました。現在、副会長を務める井上樹彦氏がアメリカの中枢を取材したことがある人材を起用すべく号令をかけ、白羽の矢が立ったのが広内・佐藤の両名だったようです。アメリカ大統領選の年であることが意識されての起用なのかもしれません」(同)

 先代のエンタメ色とは打って変わって報道色ががぜん強まった格好だ。

 一方の「ニュース7」はこれまで和久田アナと瀧川剛史アナが平日を担当してきたが、4月からは副島萌生アナと糸井羊司アナに交代となった。

ニュース7の死角

 糸井アナは今回の人選にあたって、「『ニュース7』、今年31年目でこの春からは32年目に入りますが、平日の歴代のキャスターの担当開始当時の年齢を調べましたら私は最年長でした。よってフレッシュさは皆無です」などといったコメントを公開していたが……。

「糸井アナはナレーションも素晴らしく、現場での対応能力も高く順当な人選だと見られています。副島アナについては、報道希望だったのでやる気にあふれていると思いますが、若干微妙な評価もあります。やや“自己アピール”が強いといいますか、自身を中心に考えて振る舞いがちで、それが現場から敬遠されることがありました。実際、以前に担当していたサンデースポーツを外れたのはそういったキャラクターも影響しているようです」(同)

 しかし「もっと私を出演させてください」などと、上層部に直談判するような胆力もあるようで、その辺りが今回の人事に奏功したのだろうか。

「現場とどれくらいうまくやっていけるかというのが今後の課題でしょうね。まあ現場を仕切る人間も今の時代、パワハラとかモラハラを気にして細かな指示をしなくなったりしているので、その意味で軋轢は生まれにくい。結局はシンプルにお茶の間を味方にできるか否かということかもしれません」(同)

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