ソフトバンク・小久保新監督、巨大戦力に漂う“停滞感”から脱出へ 「支配下8枠争奪戦」で育成選手に好機到来
「1軍戦力」と判断できることが昇格の最低条件
かつての巨人ドラフト1位右腕で、一昨年には巨人で49試合に登板した実績を持つ7年目の鍬原拓也も育成枠で獲得、復活を期している。外国人の育成投手も2人抱えており、それこそ多彩な人材が顔をそろえている。
「だから、モチベーションは高いでしょうね。少なくとも、まず支配下を65にはしないといけないから、最低でも3人あるわけですよ」
倉野チーフが評するように、この競争意識こそがチームを活性化するのだ。こうした激しい突き上げが起こることが、巨大戦力のメリットでもあるだろう。
「あまり下からいい報告が上がってこなくて寂しいですね」
小久保新監督がそう語ったのは、2月12日のこと。ただそれは、ソフトバンクの場合、育成から支配下に昇格する時点で「1軍戦力」と判断できることが最低条件。キャンプ中盤の時点でそうそう簡単に「当確」を出すわけにもいかない。
昨季の停滞感からの反省を生かした『8枠争奪戦』は昨季まで2年間、2軍監督を務めてきた小久保新監督だからこそ、育成選手の現状も熟知しているゆえの猛ゲキでもある。もっと激しく、がむしゃらに“空き枠”を狙いにこい。
4年ぶりのV奪回へまずは4軍制を“フル活用”することが、ソフトバンク復権へのカギなのかもしれない。
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