青井アナ、藤井アナに続くのは誰? 夕方ニュース枠は“慶應OB”同窓会……フリー転身が続く男性アナ界でも抜きんでる「三田会」の強さとは
「強者」が一番嫌われる時代をよく分かっている慶應ボーイたち 「話す力」より「見せる力」を意識したキャラ戦略
このご時世、最も嫌われるのは「強者」である。財力や権力を握り、影響力の大きい人はにらまれやすい。アナウンサーはいち社員とはいえ、やはり一般の会社員というには無理のある年収や影響力を持つ人といって差し支えない。そこにルックスと学歴の加わる慶應ボーイとくれば、格好のターゲットだろう。だからだろうか、彼らはよく泣くのである。特にスポーツ関連では涙をこらえきれないようだ。TBS井上アナに限らず、TBS石井大裕アナウンサーは2016年のドラフト特番の生放送中に、日本テレビの安村直樹アナウンサーはラグビーW杯の日本の勝利に号泣。また、東日本大震災の被災者の声に涙した藤井アナ、コロナ感染した妊婦が入院できず赤ちゃんが死亡した事件で涙まじりにニュースを伝えた榎並アナも話題となった。
番組の顔を務めるフリーの男性アナといえば、「報道ステーション」初代キャスターの古舘伊知郎さんしかり、「情報プレゼンター とくダネ!」の小倉智昭さんしかり、「情報ライブ ミヤネ屋」の宮根誠司さんしかり、辛口と言われることを辞さずに強気に仕切っていくタイプが中心だった。
しかし今や、そうした「俺様」的な物言いは「老害」と一蹴されてしまう。ましてただでさえ「強者」と見られがちな慶應ボーイたちにとっては、鼻水まじりの泣き顔をさらすくらいでようやくプラマイゼロになると分かっているのではないだろうか。
それは「話す力」より「見せる力」にシフトしたキャラ戦略である。理路整然と進行するエリートより、時に涙し、つっかえるような純情なアナウンサーの方がかわいらしい。視聴者にとっても、共演者にとっても、上司にとっても、そうした「ツッコみやすい」キャラクターとして認識される方が得であることを、慶應アナたちはよく分かっているのだろう。
まれに6股交際やら“竹林不倫”やら、超ド級の下半身スキャンダルをやらかすのも慶應卒アナに多いが、その脇の甘さも元をたどれば育ちの良さゆえのおおらかさというか、「かわいげ」につながっているのかもしれないと思ってしまう。
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