「投げ込みが始まったら目立つのはFUJI……」藤浪晋太郎が加入しても、不安いっぱいのメッツリリーフ陣

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FUJIはブルペンで「目立つ」

 ニューヨークメッツと契約した藤浪晋太郎(29)がキャンプ地・ポートセントルーシーに到着したのは、現地時間2月11日だった。メディカルチェック後の14日に正式契約を交わし、その様子はメッツ球団を応援する米専門TV局「SNY」も好意的に伝えていた。さらに現地では、こんな藤浪評も聞かれた。

「投手陣の投げ込み練習が始まるのはこれから。そうなったら、ブルペンで目立つのは、FUJI(藤浪)」

 昨季はメジャー史上初の「ペイロール(選手の年俸総額)3億ドル超え(約555億円)」のスーパースター集団を編成したが、シーズン中盤に優勝争いから脱落。ジャスティン・バーランダー(40=アストロズ)、マックス・シャーザー(39=レンジャーズ)といったビッグネームを途中放出し、若手育成に舵を切った。

 当然、補強も必要だ。新たに編成トップとなったデービッド・スターンズ氏は、藤浪、ハリソン・ベイダー(29)、タイロン・テイラー(30)、ホルヘ・ロペス(31)、ジェイク・ディークマン(37)らを獲得した。しかし、彼らは皆、「1年契約」なのだ。

 若手の成長と、主力選手たちが活躍できる環境を整えようとしているようだ。

 メッツの補強ポイントはブルペンとDH、三塁を守れる強打者の3点だった。昨年8月のオリオールズ対メッツ戦で、藤浪が日本人投手最速の102.6マイル(約165.1キロ)をマークし、「全9球中、6球が100マイル超え」という圧巻のピッチングを披露した。

「投手陣で100マイル(約161キロ)のボールを投げたことがあるのは、藤浪だけ。昨年のWBC大会中に故障したクローザーのエドウィン・ディアス(29)が帰ってくれば、抑えは2人になりますが、それは少し先の話。試合中にメッツ救援陣が投球練習を始めると、藤浪だけがスピードボールを投げ込むので絶対に目立つでしょうね」(米国人ライター)

 もっとも、スターンズ氏は藤浪をリリーバーとして本命視しているわけではない。

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