ネットでは50万円超え! 大谷翔平の開幕戦を転売屋から買うとどうなる? 「詐欺に遭う可能性も」
大谷翔平(29)が所属するメジャーリーグのドジャースが3月20日の開幕戦と翌21日の第2戦を、韓国ソウルの高尺(コチョク)スカイドームで迎える。対戦相手はダルビッシュ有(37)や松井裕樹(28)らを擁するパドレス。夢のカードの熾烈(しれつ)なるチケット争奪戦の裏側を掘り下げた。
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まずは素朴な疑問として、どうしてメジャーリーグのドジャースとパドレスが開幕戦を韓国で行うのか。メジャーリーグ評論家の友成那智氏によれば、
「明確な理由は発表されていませんが、韓国を代表するスターの金河成(キムハソン)選手(28)がパドレスに所属しているからでしょう。メジャーリーグの公式戦日程は2~3年前に決定します。今回の開幕戦は、金選手がパドレスに移籍を果たした3年前あたり、韓国のファンに向けた凱旋試合の意味合いを込めて決定されたのだと思います」
アジア市場を重視するパドレスには、日本人ではダルビッシュが2021年から所属しており、今年に入って松井も移籍してきた。一方のドジャースはご存知の通り、大谷が移籍してきたばかりである。
以上の経緯によって現在、日韓双方の野球ファンから熱い視線を注がれるに至ったこのたびの開幕戦。だが、開催地の高尺スカイドームは収容人数が1万6000人程度と座席数が少なく、チケットの争奪戦は熾烈を極めている。
1枚53万円
今回、正規のチケットの販売方法は二つだけだ。一つは韓国人向けで、韓国の動画配信サービス「クーパンプレイ」の有料会員のみを対象にしている。
すでにこの韓国人向けの方法では、開幕戦のチケットが1月26日に販売されており、15分ほどで完売したという。第2戦のチケットは3月1日に販売予定となっている。
韓国やアメリカの転売サイトをのぞくと、クーパンプレイを通じて販売されたこの開幕戦のチケットが、高額で転売に出されている様子が確認できる。例えば、定価約2万4000円の4階指定席のチケット1枚に、約53万円もの価格が付けられているのだ。
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