都会の人はすぐ「村八分だ!」と言うけれど… 田舎の人間が土地、コミュニティーに執着せざるを得ない事情とは(中川淳一郎)

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 1月25日の共同通信電子版に「避難所のうそ、今も罪悪感 『逃げた』自主避難の男性」という記事がありました。要約すると、能登半島地震の被災地・石川県珠洲市で避難所生活をしていた男性(72)が、「片付けもあるので、いったん家に戻ります」ととっさにうそをついて金沢のホテルへ2次避難したことを後悔するというもの。男性は自分が裏切り者なのでは、と考えてしまうのだといいます。

 都会の人はこの話を聞いて「別にそんなの自由じゃん。お金払ってホテル泊まって何が悪いの?」「つーか、そもそもその土地に執着する理由が分からない。...

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