佐々木朗希 早くも出始めた遅れに遅れた契約更改の影響「侍ジャパンに選出する際も慎重に…」

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若手主体のチームなのに……

「捕手は3年目の西武・古賀悠斗(24)、二遊間は広島・小薗海斗(23)と、軸になる選手は決めているようです」(前出・同)

 そんな20代前半の「これからの選手」で編成されるのであれば、その世代の象徴的存在は、佐々木のはず。しかし、オーストラリア代表との強化試合では佐々木の選出は見送られた。「佐々木の実力は23年WBCで証明済み、他の若手投手にチャンスを」との見方もできるが、

「昨季の佐々木の故障には、WBCによる疲労と、春先に全力投球するための早めの調整が影響しています。今回のペナントレース前の国際試合で投げさせて何かあったらどうするのかと、佐々木の背後にいる支援者たちと関わるのをNPBエンタープライズは避けたいのではないでしょうか」(前出・同)

 侍ジャパン出場の報酬、ケガなどの補償問題、その間に発生する広告収入などの説明と話し合いは、球団だけではなく、選手会とも行ってきた。だが、佐々木は選手会を退会している。オーストラリア戦での佐々木の選出が見送られたのは、選手会退会が影響している可能性もある。

「井端監督は今オフ開催予定の『プレミア12』での佐々木選出を伝えていました。でも、額面取りには受け止められません。山下、宮城がオーストラリア戦で好投すれば、ファンはその世代のエース的存在と認識されます。今オフ、ポスティングシステムに掛けられる話が本当なら、ケガをさせたくない一心で佐々木の支援者が辞退するよう勧めてくるかもしれません」(前出・同)

 昨春のWBCで、メジャースカウトも佐々木の実力は認めている。となれば、佐々木もこの先の国際試合に無理をして出場する必要はなくなったとも解釈できる。次回WBCは26年3月開催の予定。メジャーリーグ移籍が果たされていたとしても、24歳になっている佐々木は侍ジャパンよりもペナントレースを優先する可能性もゼロではない。

 吉井監督は「もう5年目なんだから」と言って、今春キャンプでは調整の全てを佐々木自身に任せている。大人扱いされているが、昨春までとは異なる「2人の距離感」が気になると指摘する球団関係者もいる。

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