佐々木朗希 早くも出始めた遅れに遅れた契約更改の影響「侍ジャパンに選出する際も慎重に…」

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侍ジャパンには選ばれない?

 米メディアも佐々木に関する情報を報じている。MLBネットワークは「佐々木と球団がどういった話し合いを持ったのかは分からないが」と断った上で、「25年にもメジャーでプレーする可能性はある」と伝えている(現地1月29日付)。

 日本時間2月5日、「千葉ロッテマリーンズ 広報室」の公式Xに、佐々木がチームメイトと卓球に興じているシーンが投稿された。それを見つけた米LAの地元メディア「ドジャース・ネーション」は、佐々木がパドレスのウェアを着ていることを指し、

「(パドレスの)ダルビッシュ有から贈られたものだ。大谷翔平や山本由伸もドジャースグッズを発送すべきだ」

 と、ドジャースファン目線を第一にするメディアらしく、ユーモアをまじえて伝えているが、実際、佐々木獲得の駆け引きはすでに始まっている。

「今季、佐々木の投げる試合にはメジャースカウトが大挙してくるでしょう。メジャー側が年齢以外で不安視しているのは、彼の体力です。移動を伴うビジターゲームでどういうピッチングをしてくるのか、厳しくチェックされることになる」(前出・米国人ライター)

 ホームでなく、ビジターゲームで注目されるとは、かなり本格的な調査が行われることになりそうだが、こんな気になる声も聞かれた。

「今後、佐々木を侍ジャパンに選出する際も、慎重に検討せざるを得ません」

 複数のNPB関係者がそうこぼしていた。

 侍ジャパンの井端監督が各球団の春季キャンプを訪問し、主力選手たちに熱視線を送っている。侍ジャパンは3月6、7日に欧州代表チームとの強化試合を、京セラドーム大阪で行う。オリックスの山下舜平大(21)、宮城大弥(22)の先発が予定されている。

「若手中心のメンバー構成となります。いや、若手中心と言っても、本当に『これからの若手』ばかりです。一軍実績のほとんどない20代前半の選手も少なくありません」(NPB関係者)

 全ては井端監督の「国際試合の大舞台を経験させ、大きく育てていく」の方針によるものだが、その選手選抜が“独特”なのだ。広島の日南キャンプを訪れた7日、こんな場面も見られた。井端監督が真っ先に声を掛けたのが、3年目の外野手・田村俊介(20)。昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップ前、侍ジャパンは広島と練習試合を行ったが、そこで広島側の5番右翼で出場した田村に“一目惚れ”したそうだ。

「最初のスイングを見たときから素晴らしいと思った」

 この試合で田村は2安打と活躍しているが、井端監督は第1打席の四球を選んだ打席でのスイング、ボールの見送り方を見て、3月の招集をスタッフに提案していたそうだ。田村の一軍通算出場数は10試合、22打席しかない。確かに、出場試合数の少ない本当の若手ばかりのチームが編成されそうだ。

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