佐々木朗希 早くも出始めた遅れに遅れた契約更改の影響「侍ジャパンに選出する際も慎重に…」
米球団スタッフが続々と石垣入り
沖縄・石垣市で行われている千葉ロッテのキャンプで、佐々木朗希(22)が3度目のブルペン入りをしたのは、2月8日だった。新加入の元メジャーリーガー、ジミー・コルデロ(32)が自身の投球練習をいったん止め、その剛球に見入っていた。
【写真】ファンも歓喜!キャンプで見せた佐々木の笑顔(千葉ロッテマリーンズの公式Instagramより)
「練習後、コルデロは『有名人が投げていたからね』と、笑いながら説明していました」(スポーツ紙記者)
しかし、佐々木の一挙手一投足に見入っていたのはコルデロだけではない。2度目のブルペン入りとなった4日には、侍ジャパンの井端弘和監督(48)と吉見一起投手コーチ(39)が見守り、翌5日にも野茂英雄氏(55)が練習中の佐々木を気に掛けていた。
「吉井理人監督(58)は野茂氏との会話の中身について、石垣牛がおいしいという話をしていたと、明かしてくれましたが……」(前出・同)
野茂氏がロッテのキャンプを訪れた“表向きの理由”は、近鉄バファローズ時代の同僚である吉井監督の激励だという。だが、野茂氏にはパドレスの「アドバイザー」という肩書きもある。
石垣市内にはフィリーズ、カージナルスの日本人スタッフが現地入りし、ビデオ撮影などをしていたことは既報通りだが、他の米球団のスタッフも来島しているとの情報もある。
「ある外国人男性が自分で『メジャーリーグ球団のアナリストだ』と話していました。佐々木投手の視察ですかと聞き直したら、『見に来たのはウチだけじゃないよ』と答えていました」(地元住人)
球場受付で正規の手続きをせず、一般見学者に混じって“観察”していたMLB関係者もいるという。
佐々木の契約更改がキャンプイン直前まで遅れてしまったのは、本人のメジャー挑戦志向が球団の想定以上に強かったことが原因とされる。ポスティングシステムへの具体的な時期の提示も求められ、球団側もうかつなことは言えないと、身構えてしまったようだ。もっとも、これらの要求は佐々木自身ではなく、「背後にいる支援者の意向」とも言われているが、その強硬ともいえる姿勢が、メジャーリーグ側の考えを変えさせてしまった。
「佐々木はまだ22歳。ポスティングシステムに掛けられるのはそう遠くはなくとも、まだ先だろうと、獲得に興味を持つ球団スタッフは漠然と構えていました。ところが、『最短で今オフもあり得る。その可能性は決してゼロではない』と、急ピッチで調査のスピードを上げています」(米国人ライター)
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