二階元幹事長、書籍代3500万円のカラクリ 自分の「ヨイショ本」を「お土産」にするサービス精神
「数百部買ってやれ」
TBS系列の「サンデージャポン」は11日、経済学者の成田悠輔氏が「二階さんはギャグセンスあるなって感心していた」と皮肉を披露。元乃木坂46の秋元真夏も「納税ちゃんとしているのがバカみたい」と憤った。担当記者が言う。
「当然のことですが、識者や芸能人に限らず、多くの国民がSNSで怒りを表明しました。とはいえ、政治家としての経験を持つ著名人が別の角度から解説したのは注目に値するでしょう。具体的には元大阪府知事の橋下徹氏、二階派に所属していた元衆院議員の宮崎謙介氏と金子恵美氏です。いずれも『二階さんが読むために購入した書籍の代金ではないはず』と揃って指摘したのです」
橋下氏は2月10日に自身のXを更新し、《国会議員ないし知人が出版した本を大量に購入しているのだろう》と指摘した。宮崎氏も11日、TBS系列の「サンデー・ジャポン」に出演し、以下のように解説した(註)
《二階先生がご自身で読まれた本のために使われたものじゃない。子分とか支援者の方々が新しく本を出しましたと言うと『数百部買ってやれ』と言って。(本を)買って、色んな方々に配っているということに使われている》
『ナンバー2の美学 二階俊博の本心』
金子氏も13日に放送された、フジテレビ系列の「めざまし8」に出演。やはり二階氏の書籍代は「自分が読むというのではないと思うんですが」と指摘した。
こうして二階氏の書籍代が大きな注目を集めた結果、事務所は2月14日にコメントを発表。特定の書籍を大量に購入していたことを明かし、理由として2つのケースを挙げた。
【1】二階氏の政治活動を紹介することを目的とした書籍が出版された際、出版社に最低買い取り数量を提案されて応じたり、関係者への配付を目的として大量購入したりした。
【2】与野党の政治家や関係者から書籍を紹介された際、まとめ買いした。
二階氏の事務所が大量購入を明らかにした書籍は17点。うち3000冊を超える大量購入を行った書籍は5点に達した。
◆5000冊
『ナンバー2の美学 二階俊博の本心』(林渓清・著、大中吉一・監修:ブックマン社)
◆3000冊
『地元メディアが見た 二階俊博 力の源泉』(和歌山放送報道制作部:創藝社)
『政権奪取秘史 二階幹事長・菅総理と田中角栄』(大下英治:さくら舎)
『小池百合子の大義と共感』(大下英治:エムディエヌコーポレーション)
※事務所が3000冊を購入したとして開示した『最長幹事長』(大下英治・著)は確認できなかった。
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