【朝日杯】藤井聡太八冠が敗れる 勝った永瀬拓矢九段が色紙に「聡」と書いた意味
永瀬が色紙に「聡」の文字
永瀬は昨秋、藤井に王座のタイトルを奪われ、藤井は八冠を達成した。記者会見で「借りはどのくらい返ししましたか」と問われた永瀬は「(王座戦で)3敗したので、1番返して33%」などと話した。
晴れの表彰式で永瀬は、自ら抽選で選んだ会場の将棋ファン4人に揮毫色紙をプレゼントした。なんと、その色紙に書かれていたのは「聡」の一文字。司会の女性に意図を問われた永瀬は「この字は人の話をよく聞くという意味があるらしいんです。藤井先生のように人の話をよく聞くようになりたいので」と答えた。
記者会見で筆者が「藤井さんは色紙のことを知っているのですか」と訊くと「もう何回も見せていますよ、何回も」と答えた。さらに「仲の良いお二人ですが、藤井さんに『拓』と揮毫してくださいなんて言わないのですか?」と向けると「尊敬する藤井さんなので、そんなことは言いません」と永瀬。ここは藤井の反応を訊くべき愚問であった。
(一部、敬称略)