「スタバ射殺」「ラーメン組長射殺」と身近な場所での事件が目立つことの恐怖
水戸の殺人事件と「ラーメン組長」
金澤若頭をめぐっては、余罪も追及されそうだ。2022年1月、茨城県水戸市の6代目山口組の3次団体の事務所で当時40歳の若頭が頭や腹などを撃たれて殺害された事件(関連記事〈6代目山口組傘下、水戸の幹部射殺事件 ケーキ片手のヒットマンに丸腰で現れた若頭〉)の実行犯として、逮捕状が出ているとされる。
「仮に水戸の事件が殺人罪で起訴されるとなると、長野の殺人未遂罪と合わせて死刑求刑の可能性は十分ありそうです」(同)
さらに捜査当局はもう1つの事件との関与も視野に入れているという。
昨年4月、6代目山口組傘下・3代目弘道会直参「湊興業」の余嶋学組長が、自身が営むラーメン店(神戸市長田区)で白昼、射殺される事件が発生。「ラーメン組長」の殺害事件は注目を集めたが、そのヒットマンもまた金澤若頭ではないかと捜査当局が注目しているとの説が根強くあった。
「防犯カメラの映像が流出し、“金澤若頭に似ている”という声は大きかったですね。ただ、カメラのリレーがうまく行っておらず、ヒットマンを見失っている状況のようです」(先の記者)
6代目山口組との抗争が長期化していることが、一連の事件の背景にあるという見方は強い。追い詰められた側は、コスパなど考える思考法にはならないのかもしれないが、犯行がスタバにラーメン店と一般市民が普通に出入りする飲食店で行われたあたりからは、危険度が増しているとも言えそうだ。
このような状況が続けば、いずれ巻き添えで深刻な被害者が出ることも十分あり得る。一刻も早い解決が望まれるところだ。
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