「義理チョコ」は死語になってしまうのか…それでも35円「ブラックサンダー」が売れ続ける理由

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バレンタインは自由に

 今年は「あげる楽しさをすべての人に。」をコンセプトに「あげよう。35円のバレンタインギフト、ブラックサンダー。」を特設会場で開催した。「ブラックサンダー」って、ちょっとした時にもらったら気分があがるよね――こうした声が多くの消費者から寄せられたのがきっかけだったという。

「さらに35円だからこそ、気軽にあげられる存在だと考えていました。そしてチョコをあげると、コミュニケーションも生まれて、あげた側もちょっと気分があがるよね、という議論にも広がりました。もともとの義理チョコも『あげる』に紐づくところがあり、この『あげる』に原点回帰を行いました」(同)

 イベントではあげるにかけて、「ブラックサンダー」を天ぷらスタイルでも提供したという。

 デジタル化の進展にコロナ禍の影響もあり、年賀状やお中元、お歳暮 など、生活文化の様々な分野で簡略化が進んでいる。かつては義理チョコの雄だった「ブラックサンダー」だが、冒頭のアンケート結果にある「義理チョコはもういらないのでは」という意見についても聞いてみると、

「義理チョコ自体は、あげる側、貰う側が楽しんでその季節ならではのコミュニケーションをとれるひとつのきっかけとして、とても良いことだと考えております。ただ、強制されるものや、義務感が伴うものではなく、義理チョコに限らずですが、バレンタイン自体がより多くの人にとって自由で楽しくチョコレートを楽しめるイベントにしたいと考えております」(同)

 来年はどんなイベントで、バレンタインを盛り上げてくれるのか楽しみだ。

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