韓国でいまも燻る“有名俳優の自死”をめぐる火種 警察とユーチューバーに怒りの矛先が

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ポン・ジュノ監督の怒り

 業界仲間は、こうした横暴を見過ごすことができなかった。『パラサイト』のポン・ジュノ監督は1月12日、有名映画俳優と製作者を集めて記者会見を開き「イ・ソンギュンの死に向き合う文化芸術家の要求」という声明を発表した。ポン監督は警察を批判し、取り調べの内容を明らかにすることを要求。また虚偽の報道を行ったメディアとユーチューバーに対する強力な罰則を促した。

 京畿南部警察庁捜査隊は1月22日、イ・ソンギュンの調査を担当した仁川警察庁麻薬犯罪捜査チームに対し押収捜索を行った。不当な取り調べではなかったか、そして捜査情報をマスコミにリークしたかどうかについて捜査を進めている。そして2月5日、京畿南部警察庁は捜査報告書が流出していたことを認めている。イ・ソンギュンは亡くなっても、彼をめぐる一連の騒動は今後も続きそうだ。

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■相談窓口

・日本いのちの電話連盟
電話 0570-783-556(午前10時~午後10時)
https://www.inochinodenwa.org/

・よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
電話 0120-279-338(24時間対応。岩手県・宮城県・福島県からは末尾が226)
https://www.since2011.net/yorisoi/

・厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」やSNS相談
電話0570-064-556(対応時間は自治体により異なる)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_info.html

・いのち支える相談窓口一覧(都道府県・政令指定都市別の相談窓口一覧)
https://jscp.or.jp/soudan/index.html

(現地ジャーナリスト ノ・ミンハ)

デイリー新潮編集部

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