バブル末期に一世風靡した超人気CMの“おさる”キャラ…テレビでは全く見かけないけれど、「令和」のいまも“現役”だった!

ライフ

  • ブックマーク

「日々淡々というスタイル」

 コロナ渦中にはCM放送から30周年を迎えていた。この30年の間にNECの事業構造が変わったことで、バザールは大きな役割は終えているが、「何周年というような特別なことは行わず、日々淡々というスタイルにしています。今後も日々の中で時々皆様にクスっと笑っていただけるキャラクターでいられますと、幸いです」。X(旧ツイッター)アカウント@NEC_bazarは「積極的な投稿を予定していないため削除しました」という。

 昨年10月にはバザールの声優を務めた財津一郎さんが亡くなっている。動画を復活する可能性や今後については「今回、このような形で取り上げていただきありがとうございます。今の状態が現在の“通常モード”となっております。積極的に展開するような新たな計画は現状予定しておりません。動画等の作成は予定しておりません」とした上で「バザールの声を務めていただきました財津一郎さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます」とした。

 バブル景気は遠い昔に泡と消え、あの頃の派手なアレコレも夢のような思い出話になっている。不景気も長い年月もものともせず、会社の事情も乗り越えて今も愛されているバザール。これからも思い出した時にNECのサイトにアクセスすれば会える。

華川富士也(かがわ・ふじや)
ライター、構成作家、フォトグラファー。記録屋。1970年生まれ。長く勤めた新聞社を退社し1年間子育てに専念。現在はフリーで活動。アイドル、洋楽、邦楽、建築、旅、町ネタ、昭和ネタなどを得意とする。過去にはシリーズ累計200万部以上売れた大ヒット書籍に立ち上げから関わりライターも務めた。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。