清宮幸太郎、痛すぎる長期離脱 三塁を虎視眈々と狙うライバルがゴロゴロ
清宮を脅かすもう一人の選手
二軍キャンプからのスタートになった清宮だが、新庄監督就任から間もない21年秋季キャンプで清宮に言った「ヤセた方がカッコいい。モテるよ」の言葉が思い出される。前出のチーム関係者によれば、清宮は大好物の柿を絶ち、食事も節制してきた。
「渡米した先のトレーニング施設で『バットの形態が合っていないのではないか』という助言もありました。帰国後、トレーニング施設で勧められた少し長めのものや、重さの異なる数種類のバットを試していました。そんな野球漬けのオフを送り、さらにチームの選手会新役員にも推薦され、いよいよチームを牽引していく側になったと首脳陣も期待していただけに、今回のケガは残念です」(前出・関係者)
昨年秋に行われた日本ハムのファン感謝祭でのこと。清宮はキツネダンスでおなじみのファイターズガールのコスプレに扮し、へそ出しでダンスを披露した。そのノリノリの様子は「笑い」を取っただけではなく、
「腹筋がバキバキで、意外とマッチョなんだ!」
と、ファンを感心させた。これも、新庄監督のダイエット指令の効果だろう。今季は新たなダイエット指令を受けた選手がいる。
「新外国人選手のフランミル・レイエス外野手(28)も来日前、新庄監督に『太っていたら、DHのみでしょ? ダメなら二軍』と減量を指示されていました。体調管理に努めたらしく、1月30日の会見では『35ポンド(約16kg)も体重を落とした』と豪語していました」(前出・スポーツ紙記者)
清宮の復帰は、早くてもオープン戦中盤になりそうだが、彼の抜けた三塁手の座を狙っているのは前述の野村だけではない。
「キャンプ第2クール初日の6日から、捕手の郡司裕也(26)が、三塁の守備練習に入りました。けっこうサマになっていましたよ」(地元メディア関係者)
郡司は昨季途中、トレードで中日からやってきた。半ば立候補に近い三塁挑戦ではあるが、これにはワケがある。日本ハム移籍後も55試合で2割5分4厘、19打点と、その勝負強いバッティングは新庄監督も認めている。しかし、捕手では出場機会のチャンスが少なく、慣れない二塁にも挑戦したが、今季は三塁手を目指すと公言。その新聞報道を見た新庄監督もGOサインを出したのだ。
「ファームでは3年目の有薗直樹(20)がサードで練習しています。将来の大砲候補なので、勉強を兼ねて一軍でテストする話も出ています」(前出・チーム関係者)
三塁手の定位置再奪取に燃える野村も決して守備の巧いほうではない。郡司がこのまま新三塁手となる可能性もあれば、有薗も虎視眈々とその座を狙っている。三塁のレギュラー落ちの危機に陥る可能性もあるだけに、清宮は一日も早くチームに帰りたいところだろう。