井端監督が本人に打診したが…ロッテ・佐々木朗希は11月の「プレミア12」に出場できるのか

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大会としての格

 プレミア12の大会としての格も、出場をめぐる判断に影響しそうだ。この大会はメジャーリーガーは出ないため、トップ選手が出場するWBCに比べて対戦相手のレベルは落ちる。佐々木は既にMLB球団から高く評価されており、いまさらプレミア12でのアピールが必要な立場ではなく、この先のキャリアを考えれば疲労回復を優先して出場を見送ったとしても不思議ではない。

 ファンや世間に与える印象度はどうだろうか。

 この冬も契約更改が遅れたことで『ごねている』と受け止められた部分があり、もし今季終了後にポスティングによる移籍を求めるのであれば、他の選手たちがプレミア12を戦っている裏で日本代表に参加せず『アメリカへ行かせてくれ』と訴えることになる。球団の承認を得て制度を利用すること自体は正当な権利の行使なので、非難される筋合いはないとはいえ、余計なイメージ悪化を招くのはもったいない。

 ロッテでも日本代表でもエースとして文句なしの活躍をすることができれば、自ずと快くメジャーへ送り出す雰囲気ができてくるだろう。その高いハードルをクリアすることができるか、今季も「令和の怪物」から目が離せない。

デイリー新潮編集部

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