林官房長官、盛山文科相と旧統一教会のズブズブな関係 「選挙運動を手伝い2週間で2万人に電話」「関連団体が千羽鶴で“応援”」

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なぜ「うそ」をついた?

 なぜ林氏は衆院選を控えた時期に、自分の事務所で旧統一教会関連団体の幹部らから「応援します」と言われたわずか1年後、マスコミに対して、極めて重要な意味を持つ「必勝千羽鶴会合」の事実を明かさずに「うそ」をついたのか。

 林芳正事務所に面会の事実などを問い合わせたところ、「御質問(本誌の取材)を受けて改めて確認したところ、御指摘の団体関係者と面会したものと思われますが、当該団体から献金や選挙活動の支援を受けたことはありません」とだけ回答。教団関連団体であることを認識していたかについては、再度尋ねても答えなかった。篠崎氏は「この面会につきましては市長選挙の折にご支援を頂いた方から林先生と面談する日程の調整をしてほしいと要望があり、林事務所と日時、場所の調整をしたものです」と回答した。また、世界平和連合を通じてA、B、Cの各氏に見解を求めたが、期日までに回答はなかった。

 国民には「何ら関わりがない」と説明しながら、その約1年前に、教団関連団体幹部たちと意見交換をして選挙応援の申し出まで受けていたような人物に、官房長官という重職を任せてよいのかは甚だ疑問なところである。しかし実は、岸田政権には林氏がかすんで見えるほどの「うそつき」が他にもいる。盛山正仁文部科学大臣だ。

一度だけ!?

 すでに触れた通り、22年7月8日以降、旧統一教会と接点のある国会議員へ厳しい追及がなされ、自民党も調査を行ったところ、盛山氏は関連団体の会合に“1度”参加してあいさつをしたと回答している。たった1度とはいえ、宗教法人を所管する文科相に就任した時は「旧統一教会汚染議員に解散命令請求を出せるのか」という不安の声が上がり、国会でも野党から追及を受けてこう説明していた。

「1度、旧統一教会関連団体によるものだとは認識せずに参加しておりました。後日、関連団体のイベントであることが判明し、そのことは党の調査にも回答しているところです」(第212回国会 衆議院 予算委員会 第2号 令和5年10月27日)

 ただ、これも林氏同様、真っ赤なうそと言わざるを得ない。盛山氏が教団関連イベントに参加したのは一度ではない。今回明らかになっただけでも「2回」ある。

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