「森元総理は塩谷さんを“いけにえ”に5人衆を守ろうと…」 渦中の安倍派・塩谷立座長は「私や幹部が辞めて決着する問題ではない」

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 通常国会が開幕した。内外に問題山積だが、焦点となるのはやはりパー券裏金問題。自民党・茂木幹事長からは安倍派幹部の離党や議員辞職の要求まで飛び出した。その裏では森元総理も暗躍し……。渦中の清和会トップ・塩谷立座長(73)が彼らとのやり取りを明かした。

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 派閥の解体が進む自民党。

 6派閥のうち、麻生、茂木両派を除く、安倍、二階、岸田、森山の各派は既に解散を決定。長年、党を支えてきた骨格がガタガタとなっている。

 中でもダメージが大きいのは、何といっても安倍派、すなわち清和政策研究会だ。今回の事件では、ノルマ超過分のパーティー券販売代金という“入り”と、そのキックバックという“出”の、二つの金の処理が焦点になった。安倍派の場合は、この両面において政治資金収支報告書に記載がなかった。額の大きさ等も含め、その悪質性から、事務局長と議員3名、その秘書3名の計7名が立件されている。

「議員で山分けすべき」の声も

「1月26日に常任幹事会が開かれました」

 と語るのは、さる清和会の関係者。

「議題となったのは、解散後の残金の処理。派閥の金庫には億単位の金が残っているといわれていますが、これをどう清算するかという問題です。職員の退職金や、事務所の処理費用、起訴された事務局長の弁護士費用などを支払い、残りは慈善団体に寄付するという方向で話が進んでいます」

 また、

「派と所属議員との間で、収支報告書の訂正を進めることも決まりました。本来、その仕切りを行うのは事務総長の高木(毅)さんなんですが、彼自身、責任者の一人。そこで西村明宏代議士が窓口を務めることになりました」(同)

 が、事ここに至っても話は一筋縄ではいかず、

「残金処理に関しては、所属議員の中から異論も出ていたそうです。議員で分配、つまり山分けすべきではないか、との声も。さらには、報告書の訂正をしたくないとゴネた幹部議員もいました。ノルマ超過分を派閥に入れず、手元に保管しており、これは派閥に移す。金には一切手を付けていないから、訂正の必要はないのではないかというわけです」(同)

 訂正すれば、その記載を元に、不記載や虚偽記載で刑事告発される恐れが生じる。それを逃れるための主張だろう。

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