粉飾「282億円倒産」ベアリング商社「堀正工業」社長の「愛人8人」お手当と「柿沢未途」接待
社長個人への還流
では、その融資金は何に費やされたのか。
〈堀雅晴個人への貸付け、堀雅晴が100%株主ないしは大株主である会社への貸付け、各取引金融機関への利息及び毎月の約定返済、各取引金融機関から求められる定期預金の積立て、並びに粉飾決算により増大する法人税等の支払い等〉
堀社長はタワマンや別荘といった不動産にも12億円以上を注ぎ込み、堀正工業名義に変えていた。しかも、破産手続開始申立書に添付された堀正工業の「貸付金リスト」には、取引金融機関から騙し取った融資金のうち、堀社長個人への還流は33億7800万円にも及ぶことが記されている。
還流分は、ハワイの別荘の取得などに10億円、クレジットカードの支払いに10億円、愛人と目される女性8人への「お手当」に計1億円といった形で使われる有り様だ。リストには、286万円の貸付先として柿沢未途前法務副大臣(53)の名も登場する。その姿は、堀社長が常連だった銀座のクラブで度々見かけられていた。
「週刊新潮」2024年2月8日号「MONEY」欄の有料版では、粉飾決算の実態と融資金の使い途を詳報する。
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