【続報】伊東純也「性加害問題」で急遽登場した「第3の弁護士」のメチャクチャな論理

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争われていなかった「行為の有無」

 加藤氏は「これは、完全なでっち上げ」と言う。「同意があったとか、なかったとか、そういう話ではありません」とまで言い切る以上は、性的な行為すら否定していることになる。

 さらに決定的な「証拠」となる動画もあるといい、一部のメディアには公開するというサービスぶり。

 しかしながら、これは先ほど触れた先代までの弁護士のスタンスとはあまりにも異なる。加藤弁護士に交代するまで、女性側と伊東側は示談交渉を進めていたが、その過程で「完全なでっち上げ」などという主張はされていない。

「初対面の女性2人をホテルの部屋に連れ込んで、酔って酩酊したAさんと伊東が性的な“行為”をした」

 というのは、その時点で双方が認めていたファクトである。

 加藤氏よりも長期間、交渉を担当してきた弁護士が主張できなかった「完全なでっち上げ」という主張はどこから生まれてきたものなのだろうか。

 そもそも「完全なでっち上げ」ならば、示談交渉には応じず、刑事告訴を受けての虚偽告訴などという面倒くさいこともせずに、脅迫などで女性側を訴えればいいだけのことである。

 しかしながら、そのようなことは一切なされていない。そうした主張もしていない。

初対面の女性にジャージを

 Smart FLASHに加藤氏が「でっち上げ」の証拠として挙げた、とされているのが、女性らが室内でジャージ姿になっている映像である。

 これが彼女たちの証言していた服装と異なる、着衣に乱れた様子がない、だから「でっち上げ」だ、という論理のようだが、これもかなり苦しいものがある。

 そもそも女性たちは酩酊状態にあり、記憶が一部欠けているのは本人たちも認めているところ。仮に記憶と服装が異なったとしても、それは「同意の有無」とは何ら関係がない。

 むしろ、なぜ伊東や専属トレーナーは、初対面の女性を部屋に招き入れたうえに、ジャージを提供したのかという疑問がわいてくるのが当然だろう。

 さらに言えば、その寝姿を勝手に撮影するのは、一体どういうことなのだろう。

 加藤氏は民事での名誉毀損(きそん)での提訴も検討しているという。

 しかし、つい最近まで伊東やX氏すら主張しておらず、代理人を務めていた2代目弁護士も口にしてこなかった「完全なでっち上げ」というメッセージをメディアを通じて拡散するのはどういう方針なのか。

 被害を訴えている女性らは、この対応に憤り、また身の危険も感じつつあるという。

 示談交渉でいったんは見せたはずの謝罪の意は一体どこに消えてしまったのか。

 そもそも交渉の過程で、Aさんが示していた悔しさや憤りは、X氏を通じてどこまで伊東に伝わっていたのか。

 今回の「虚偽告訴」の訴えを含め、セカンドレイプにつながりかねない戦略を伊東も認めているのだろうか。

デイリー新潮編集部

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