バウアーのメジャー復帰は「絶望的」との声…DeNA・三浦監督の「気になる発言」とは
NPBで投げるしかないのか
「野球ファンは誰もがその実力を認めていますが、米国でのバウアー人気について言えば、好きか嫌いかで聞くと、アンチの方が多い。スタンドのファンがブーイングをしたら、マウンドからボールを投げる暴挙もあったし、綿密な調整をして次の登板に備えるので面白みがないと思われているようです。でも、オフにはたくさんのボランティア団体に寄付もしています。彼の日本での背番号は『96』でしたよね? 寄付するボランティア団体の数も96なんです。日本では96マイル(約155キロ)から取ったと報じられましたが、米国では寄付するボンティア団体の団体数から取ったと解釈されていました」(前出・同)
独自の調整方法も米国では面白みがないと言われたかもしれないが、日本での評価は違う。DeNA投手陣は敬意を示し、他球団のファンも好意的に見ていた。「トップレベルで野球がしたい」とは言っていたが、NPBのほうが居心地も良いのではないだろうか。
2月2日に配信されたポッドキャスト番組「PBD Podcast」に出演した際、バウアーは「リーグ最低年俸(74万ドル=約1億840万円)でプレーする覚悟もできている」とまで言い切っている。
その番組内でのやり取りが興味深い。司会者はバウアーの熱い語り口とは対照的に、冷静な口調でこう聞き返した。
「世論はどういうことに問題を感じているのだろう?」
バウアーはひと呼吸を置いてから、呟いた。
「私と契約すると、(チームが)女性を軽視しているように見られてしまう。考え方は人それぞれだが、チーム内の伝統、雰囲気を乱すかもしれない。スポンサーが辞退する可能性だってあるしね」
ボウデン氏がGMを務めたレッズは、バウアーにとっても古巣だ。レッズの“大先輩”は感情的に「Absolutely not!」と言うだけだったが、オファーのない理由はバウアー自身がいちばん分かっているようである。