「30歳くらいの女の子に告白され、“幸せにできない”と断り…」 桐島聡容疑者、音楽バーに入り浸った逃亡生活の全容

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「上手にノッて場を盛り上げてくれた」

 彼は音楽が好きで藤沢駅界隈の飲食店では“ウッチー”と呼ばれ親しまれていた。足を運んでいたという音楽バーを訪ねてママに話を聞いてみると、

「ウッチーがこの指名手配犯だったのなら、本当にびっくりです」

 と“あの顔”の写真を見て唖然としながら、こうも続けるのだった。

「彼が初めてここに来たのは20年近く前だったかな。最後に来たのはコロナ禍の前でした。他のいろんなお店で飲んだ後に“ウェ~イ”って感じでやって来る。ジェームス・ブラウンが好きで、ここではバンドの生演奏やDJがかける音楽を聴いて踊っていました。演者からありがとうって言われるくらい、いい感じで上手にノッてよく場を盛り上げてくれていたんです」

“君を幸せにできない”

 逃亡生活らしからぬエピソードには事欠かず、

「けっこう前だけど、30歳くらいだった女の子がウッチーを好きになっちゃって、告白したことがあったんです。そうしたら彼は“自分は年を取っているから君を幸せにできない”って断ったんだとか。このあたりでは知られた話で、二人は優に20歳は離れていました。これを聞いてウッチーを素敵だなって思ったのを覚えています」(同)

 とはいえ、過去については謎だったとのこと。

「振り返ってみれば、自分の話は全然しない人でしたね。出身地がどこかすら聞いたことがなかった。政治の話をすることもありませんでした」(同)

 この音楽バーのマスターが言うには、

「ここには多い時で月1回くらいは来ていたでしょうか。バーボンやビールを2~3杯飲んで、2千円ほどを使ってくれていました。服装はいつも作業服みたいな上着にジーパン。白髪まじりで前歯がなく、背が低くて痩せていて眼鏡をかけていました。外でばったり会うと、銭湯で使う洗面道具を持っていることが多かった。女の影はなかったと思います」

 彼は他にも音楽好きが集う飲食店に通っていたようで、仲間と店外で連れだって遊びにいく機会もあったとか。また別の音楽バーを訪ねてみると、

「取材ならお引き取りください。仲間のことは話したくない。僕らは今の彼しか知らないので……」

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