メッツ移籍の藤浪晋太郎(29)に忍び寄る阪神時代の「悪夢」 制球難ではない「伊良部」も「松井稼」も屈した“難敵”とは
大谷に匹敵する潜在能力に開花のチャンス
藤浪は昨季、7月にアスレチックスからトレードで移籍したオリオールズでリリーフ陣の一角として優勝争いを経験した。8月には102.6マイル(約165km)の自己最高球速をたたき出し、大谷のメジャーでのそれを超えた。
「去年はオリオールズに行ってからリリーフで生き残るきっかけをつかんだと思います。手が大きいので、メジャーの公式球が彼には合っているようで、アメリカで球速が上がり、変化球はよく曲がるようになりました。もともとポテンシャルは大谷に引けを取らないものがあり、ケガに強いという意味では大谷にはないものを持っています。今年はいよいよ大きく変わるのではないかと思っているので、ニューヨークだから力を発揮できなかったということは避けたいところです」(元NPB球団監督)
紆余曲折を経た野球人生でターニングポイントになり得るシーズン、不安と希望が交錯する中で2月14日にバッテリー組としてキャンプインを迎える。
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