6代目山口組・司組長の誕生日パーティー 欠席したとされる幹部組長と「愛媛スタバ射殺事件」との関連性
家族葬となった背景
「石川氏が2代目若林組とは無関係だというような話が出回っています。一部ではそれを若林組の方が流しているのではないかと指摘する声もあるようです」
と、竹垣悟氏(元山口組系義竜会会長で、現在はNPO法人「五仁會」を主宰)。
実際、石川氏の葬儀は所属しているはずの2代目若林組が執り行うことなく、家族葬だったとされる。冠婚葬祭は誰にとっても大切なものだろうが、特にヤクザにとって葬儀などの義理事は組織にとって極めて重要で、それを表立って行わなかったとするなら、問題視される可能性が生じる。若林組側が池田組と対峙することを嫌ったということになるのだろうか。そうした見方を否定するためには、「無関係」のほうがいいという面はありそうだ。
「その可能性はあるでしょう。家族葬とはいえ、石川氏と個人的に親しい人物の他、6代目山口組の2次団体・4代目矢嶋組(本部:愛媛県今治市)の武智浩三組長や同じく2次団体・6代目豪友会(本部:高知県高知市)の加藤徹次会長や同じように直参組長が列席していたとは聞きましたから、なおのこと2代目若林組が葬儀に関与しなかったことに焦点が当たっているようです」(同)
事務局次長人事が
6代目山口組本部もこの点を意識しているようだ。1月25日に10代目瀬戸一家(本部:愛知県瀬戸市)で開かれた司組長の82歳を祝う誕生日会に、2代目若林組の篠原重則組長は欠席したとされる。ここから「人事絡み」の推測が出回っているのが現状だ。
「篠原組長は現在6代目の事務局長を務めています。誕生日会が始まる前に開かれた執行部会議では2次団体・3代目岸本組の野元信孝組長が事務局次長に昇格する人事が承認されており、この人事と今回の家族葬とを結びつけて捉える向きも少なくないようです」(同)
山口組はもちろん規律を重んじる組織であり、高山若頭はとりわけ、これまで述べてきたような点に厳格とされている。11代目平井一家(本部:愛知県豊橋市)の薄葉政嘉総裁が若頭補佐から降格となった人事に続いて新たな人事が行われるのか、注目が集まっている。
薄葉総裁の過去については、【関連記事】〈暴力団組長が「ディズニーランドに行きたい」という内妻の願いをかなえて逮捕された〉で詳報している。
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