映画「帰ってきたあぶない刑事」は5月公開 いまも根強いファンがいるのはなぜか
最新作が5月に公開
1980年代を代表する人気刑事ドラマ「あぶない刑事」(通称・あぶデカ)のシリーズ最新作映画「帰ってきたあぶない刑事」が5月に公開される。それを記念して、1月からYouTubeチャンネル「東映シアターオンライン」で、ドラマシリーズ「もっとあぶない刑事」の傑作エピソードが無料配信されているが、1月26日配信のエピソードは6日で約30万回視聴されている。
「公開にあわせて、5月にはドラマ・映画の舞台になっている横浜のみなとみらいで『スペシャルフィルムコンサート』も開かれます。最初の放送から38年経ちますが、あぶデカファンはまだいるということですね」(映画担当記者)
シリーズは1986年10月のドラマ放送から始まった。当初は半年で終了する予定が、あまりの人気で1年間に延長され、翌87年12月には映画第1作が公開。興収15億円の大ヒットとなり、翌88年の映画第2作も10億円を突破。これまでに制作された映画シリーズは全7作で、700万人を動員している。
「89年4月の映画『もっともあぶない刑事』で製作はいったん終わりました。その後もスペシャルドラマや映画が作られましたが、2005年の映画、『まだまだあぶない刑事』で最後だろうと、出演者や関係者も思っていたそうなのですが…」(制作会社関係者)
2012年6月からDVDが付いた「あぶない刑事 DVDマガジン」全44巻が隔週で発売された。それまでのドラマと映画が全てDVDに納められていたが、これが実に120万部の大ベストセラーになる。
「昔のファンがしっかりついているんですね。続編を望む手紙が多数、送られてきたそうです。そこで製作の東映も“まだいける”と思ったのでしょう。2016年1月公開の『さらばあぶない刑事』で、主人公の二人が定年を迎えました。今度こそ本当にシリーズは終わったんだと思っていたのですが、『さらば~』は興収16億円をはじき出した。それで、次の可能性もあると思っていました」(前出・記者)
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