【光る君へ】紫式部の知られざる「性の遍歴」――「寝取られ」から「同性愛気質」まで

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 2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」のヒロインはまだあまり本格的な恋愛経験を持つに至っていない。この先の展開に「胸キュン」を期待している方もいらっしゃることだろう。このあたりは、いつもの大河ドラマとは少し異なるテイストなのかもしれない。

 戦後の大作家・中村真一郎氏は、その著書『源氏物語の世界』(新潮選書)で、紫式部の知られざる「性の遍歴」について書いている。一部を再編集してお届けしよう。念のため申し添えておけば、あまり史実を知らず、さらに大河ドラマの「ネタバレ」を気になさる方はこの先は読まないほうがいいだろう(文中の表現は1968年の初版をもとにしています)。...

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