“不倫妻”篠田麻里子は「脱ぎ損」か? 異例の再生回数を記録した復帰ドラマがなんとももったいないワケ
人気の絶えない不倫ドラマとバツイチ女優たちの参入 「艶っぽい人妻役が得意なバツイチ女優枠」はもう飽和状態
「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」のヒットは2014年だが、不倫をテーマにした作品は変わらず高い人気を誇っている。昨年の4月~6月期にTverで配信されたドラマの中で、総合番組再生数1位を獲得したのは「あなたがしてくれなくても」。2022年には篠原涼子さん主演のNetflixオリジナルドラマ「金魚妻」が、配信週のランキングで日本、香港、台湾の1位を獲得した。さらにタイやインドネシアなど、13の国と地域でトップ10にランクインしたそうだ。
その当時の篠原さんといえば、約半年前に離婚したばかり。年下の韓国人男性タレントとの不倫がうわさされていた。もちろん本人は否定したが、篠田さん同様にイメージを逆手に取ろうと思ったのだろうか。岩田剛典さん演じる年下男性との濃厚な絡みは話題となり、見事な復活を遂げた。
なお「金魚妻」でもう一人注目を浴びたのは、2021年10月に離婚した長谷川京子さんだ。安藤政信さんや深水元基さんとの激しいラブシーンは、篠原さん以上の熱演だった。実生活では元夫のパパ活疑惑が報じられ、「サレ妻」と同情が集まっていたが、妖艶な人妻を演じることで彼女もイメージの一新を図ったように思える。
そう、もはや不倫ドラマはバツイチ女優たちの戦場なのだ。おかげで「艶っぽい人妻役」枠は飽和状態。篠原さんや長谷川さんの他、魔性と名高い高岡早紀さん、「昼顔」の吉瀬美智子さんもいる。篠田さんの盟友・前田敦子さんも、作品のためなら激しいラブシーンも抵抗はないと、映画「さよなら歌舞伎町」の記者会見で語っていた。今後はここに広末涼子さんがいつ入ってきてもおかしくない。
そうそうたる顔ぶれを前に、篠田さんは太刀打ちできるのか。どうにも首をかしげざるを得ない。小池さんとの情事シーンは、官能よりも苦笑いを起こさせる。篠田さんの脱ぎっぷりもあえぎ声も中途半端で照れがあり、見ているこちらが恥ずかしくなってしまうのだ。もうアイドル売りはできないのに、セクシーにもコミカルにも振り切れないもじもじしたマリコ様を前にして、もったいないと思うばかりである。
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