1日で富士山を4往復! 世界一の山岳ランナー・上田瑠偉が高校で経験した挫折を振り返る(小林信也)
山岳コースを走る“トレイル・ランニング”が世界的に人気を広げている。登山道や林道を走ってタイムを競う。100キロ以上の超長距離レースも珍しくない。
国内で最も権威があるとされるのは「日本山岳耐久レース~長谷川恒男CUP」。通称ハセツネカップだ。総距離71.5キロ、累積標高差4582メートル。御岳神社、金比羅尾根など、東京・奥多摩山域を走るコースは世界的にも過酷な部類といわれる。この22回大会(2014年)で従来の記録を18分も短縮する7時間01分13秒で優勝したのが21歳の上田瑠偉だった。...