皇帝・ベッケンバウアーさんと日本の意外な縁とは? 「強いうえに本物の紳士」「誕生日に夫婦で招待してくれた」

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50歳の誕生日会でもらった腕時計

 Jリーグの初代チェアマンで日本サッカー協会元会長の川淵三郎さんも言う。

「親日的でJリーグの発足も励ましてくれた。皇帝のニックネームの通り、紳士的で優しい。2002年W杯の招致活動をしていた時、韓国との共催を示唆されたことも印象に残っています」

 06年W杯のドイツ招致に尽力し実現させている。

「ドイツW杯では、彼とブラジルのペレと3人並んで観戦しました」(釜本さん)

 役職に執着しなかった。3回結婚し、子供は5人となかなかの艶福家である。

 1月7日、78歳で逝去。

「親しみやすく礼儀正しい人柄は変わらなかった。彼の50歳の誕生日にはわざわざ私たち夫婦を招待してくれた。その時記念にもらった腕時計が形見になってしまいました」(釜本さん)

週刊新潮 2024年1月25日号掲載

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