皇帝・ベッケンバウアーさんと日本の意外な縁とは? 「強いうえに本物の紳士」「誕生日に夫婦で招待してくれた」
「強い者が勝つのではない、勝った者が強いのだ」
1974年、サッカーのワールドカップ(W杯)で、当時の西ドイツは前評判の高かったオランダに逆転勝ちして優勝した。この言葉は主将としてチームを束ねたフランツ・ベッケンバウアーさんが発したものだ。
西ドイツのスーパースター。優雅なプレー、冷静な判断、味方を動かす統率力が魅力で愛称は「皇帝(ドイツ語ではカイザー)」だ。日本の報道では「王貞治と長嶋茂雄を合わせた以上の人気」と紹介された。
世界を制した翌年、所属するバイエルン・ミュンヘンの一員として来日、日本代表と親善試合を行った。...