伊東純也「性加害で刑事告訴」で本人も認めている「ホテルでの行為」 争点は「同意の有無」に

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「半年足らずで打ち明けられるようになったのは早い方」

 上谷弁護士が続ける。

「性被害を受けた直後に、性被害に遭ったという認識が無いことは、よくあることです。なかなか現実を受け入れられない、無かったことにしたいという心理も働きます。だから女性がすぐに警察や病院に駆け込むことは少なく、性犯罪の立証は難しい。今回の女性たちは半年足らずで打ち明けられるようになったということですが、それでも早い方だと思います」

 確かに安倍晋三元総理ベッタリ記者だった人物から性被害を受けたジャーナリストの伊藤詩織さんも、直後に彼にお礼のメールを送っていたが、その後、起こした民事裁判の判決では、被害女性が直後に被害を認識するのは困難で、お礼のメールは被告が主張した“同意の証明”にはならない旨、判断されている。

 司法は彼女たちが苦悶の末に選んだ決断にどう応えるのか――。中編では、飲み会で伊東が放った衝撃発言や、ホテルでの性加害に至るまでの経緯について、彼女たちの証言を報じている。

 また、後編では彼女たちが語ったホテルでの「おぞましい性被害」の全容を報じている。

週刊新潮 2024年2月8日号掲載

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