【リブゴルフ】ジョン・ラーム移籍で無理矢理13番目のチームが誕生 19歳新人の参加経緯にも疑問
12チーム→13チーム
そこでリブゴルフは、ラームをキャプテンとする13番目の新チームを作ることを決断。創設時からの「4人1組×12チーム=計48人」というフォーマットは変更され、今季から「4人1組×13チーム=計52人」の選手が競い合うことになった。
ラームがキャプテンとなった13番目のチームの名前は「Legion VIII」。名付け親のラームによれば、古代ローマ帝国の軍隊の名前に由来するのだそうだ。
新チームを作るとなれば、当然ながらキャプテンのラーム以外にあと3人の選手が必要になる。そこで白羽の矢が立てられたのが、PGAツアーのティレル・ハットン だった。
ハットンは32歳の英国人選手で、DPワールドツアーで6勝を挙げ、PGAツアーでも2020年のA・パーマー招待を制した世界ランキング16位のトッププレーヤーだ。ハットンは1月24日、2月上旬のWMフェニックス・オープンに「出場する」と語っていたが、わずか5日後の29日にリブゴルフへの移籍を発表した。
ハットンがこれまでPGAツアーで稼いだ賞金の合計額は約2200万ドルだが、米スポーツイラストレイテッドによると、リブゴルフからオファーされた移籍料は6300万ドル。生涯獲得賞金の3倍近いビッグマネーが、ハットンの手のひらをあっという間に返させたと見られている。
トップアマがいきなりリブゴルフに
そして、残る2人の選手のうちの1人は、昨年末にリブゴルフで初開催されたプロモーション・イベント(予選会)を突破したジンバブエ出身の26歳、キーラン・ビンセント。日本ツアーやアジアツアーに出ていたスコット・ビンセントの弟で、兄のスコットはすでにリブゴルフ選手としてケビン・ナのチームに所属している。
気になるのは、最後の1人となったテネシー大学2年生の米国人アマチュア、弱冠19歳のカレブ・サーラントだ。彼は世界アマチュアランキングでトップ10に数えられるトップアマの1人だ。昨年はライダーカップのアマチュア版であるウォーカーカップに米国代表として出場するなどビッグ大会で活躍してきた。
そんなトップアマが大学を中退していきなりリブゴルフにデビューすることは、将来有望なヤングプレーヤーがPGAツアーを頂点とするゴルフ界のピラミッドに目もくれず、リブゴルフを選んだことを示している。
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