「松本人志」の沈黙で身動き取れない後輩芸人たち “同情論”を伝えた情報バラエティ番組の新しい論点とは

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 週刊文春が相次いで報道している松本人志さんの性暴力疑惑。これを「事実無根」とする松本さんは、第1弾の記事をめぐり発行元の文藝春秋を名誉棄損で提訴し、訂正記事と5億5000万円の損害賠償を求めている。週末に放送された情報バラエティ番組が相次いでこれを伝えたが、そこに「新しい論点」が示されていたので取り上げたい。【水島宏明/ジャーナリスト・上智大学文学部新聞学科教授】

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 訓練を受けた記者たちが行政機関や政治家、捜査当局などを取材して制作する報道局のニュース番組などと比べると、情報バラエティは専門性を欠くスタッフが制作に携わるため、事実の確認が甘いことが少なくない。...

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