能登半島地震で注目の最新仮設住宅「ムービングハウス」 「耐用年数100年」「ウォシュレット」「全面断熱材」…驚きの高性能が実現できた納得の理由
「一般住宅」と同じ
寒さ対策のため「窓は3重(3枚ガラス)」になっており、断熱材を床・壁・天井のすべてに貼り、室内の熱を外に逃さない造りになっているという。また防寒・断熱面だけでなく、耐震等級も“住宅性能表示制度で定められた耐震性のなかで最高レベル”とされる「等級3」で設計され、余震などで住宅が倒壊するリスクの軽減化にも成功。
「トイレ・バスは別になっていて、ウォシュレットも付いています。仮設住宅といっても、ムービングハウスの場合、もともと一般住宅として開発・使用されているものを仮設住宅として提供しており、耐用年数は100年以上。そのため断熱・気密・耐震・防音性などの性能は一般住宅と同等です」(同)
これまでにホテルや企業の従業員宿舎、オフィスやうどん工場、交番として使われた例もあるという。ちなみに仮設住宅として、標準的なタイプのレンタル料は月14万円程度になるとか。
「避難生活が終了すれば、ムービングハウスを解体することなく、移動させて別の用途に使用することも可能です。ただし、いまはそんな先のことよりも、被災者の健康と安全を1日でも早く向上させることを目指しています」(同)
仮設住宅の建設も含め、復旧作業は今日も休むことなく続いている。