テレ朝「グレイトギフト」 50歳「反町隆史」が“オドオド系”で注目…水谷豊と似てきた俳優人生
イメチェンは戦略か
「実は、こうしたオドオドした、言ってみれば峰竜太のような男性は、昔から視聴者、とりわけ主婦層の同情と関心を引くものなんです。ましてやイケメンの反町がそうした役を演じるとなれば、視聴率が取れるわけです」
テレ朝が仕掛けたのだろうか。
「反町自身の戦略もあるのではないでしょうか。昨年11月22日の“いい夫婦の日”から放送が始まった資生堂のCMでは、妻である松嶋菜々子と夫婦としては初共演もして話題になりました。あのCMを反町が地で行っているのかもしれません」
男性化粧品のCMだった。夫婦がテーブルで向かい合い、反町のアップに松嶋のナレーション「夫の肌を見ると思います。これまでの経験や思いがそこに全部刻まれているなって……」が被さる。
「94年から俳優として活動し始めて、今年でちょうど30年。さまざまな経験を積んだ上でたどり着いた演技かもしれません。また『相棒』で先輩・水谷の姿を見て思うところもあったかでしょう。『傷だらけの天使』や『熱中時代』(いずれも日テレ)を経て『相棒』にたどり着いた水谷の俳優人生は、何だか反町に似ているようにも見える。水谷には『カリフォルニア・コネクション』、反町には『POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は~』というヒット曲があり、どちらも主演したドラマの主題歌という共通点もある。CMの夫婦共演も水谷が家族について話すようになったことに影響されたとみています」
反町のイメチェンが成功を呼び寄せた?
「もちろん、共演者の良さもありますよ。良い医者かと思ったら悪人だった佐々木蔵之介、仕事はできるが言動が変わっている検査技師の波瑠、会員制ラウンジオーナーという倉科カナの役どころも良い味を出しています。尊大な大学病院の理事長を演じる坂東彌十郎も良かったのですが、初回で殺されてしまいましたし、その真相に気づいた見取り図の盛山晋太郎も第2話で殺された。贅沢なキャスティングも魅力のひとつでしょう」