「フロント幹部は“優勝してからにしろ”と」 佐々木朗希の「ドジャース愛」でロッテとの間にあつれき

スポーツ

  • ブックマーク

面談をセッティング

 MLBでは、25歳未満の海外選手はマイナー契約からスタートする。この「25歳ルール」によって契約金・年俸は計500万ドル程度まで抑えられ、17年に23歳で渡米した大谷翔平の初年度は年俸54万5千ドル。日本ハムには上限額である2千万ドルの譲渡金が支払われたのだが、

「現在のルールでは、佐々木の契約金が大谷と同等だとしても、ロッテへの譲渡金は約40万ドルにしかなりません。またメジャーでは中6日といった特別扱いもなく、シーズンを通してフル稼働したことのない彼が耐えられるか疑問です」(同)

 が、高校時代からメジャー志向が強かった佐々木は、

「WBCでダルビッシュ有や大谷らと交流し、いっそう思いを強くしました。プライベートでは山本由伸とも親しく、一昨年のシーズン終了後はWBCのPRでともにフロリダ入りし、決勝の会場となったローンデポ・パーク球場で対談。バーベキューに興じる映像も撮影しています」(同)

 その山本もドジャース入りし、佐々木は目下、同球団しか念頭にないという。

「実は昨年秋、電通のスポーツ局員や、LAでスポーツビジネスコンサルタントを務める日本人女性らが、佐々木とドジャース関係者との面談をセッティングしています。以降、佐々木は彼らに全幅の信頼を寄せ、密に連携しながらロッテとの交渉を続けているのです」(事情通)

山本より佐々木に期待するスカウトも

 メジャーは佐々木をどう見ているのか。「Full-Count」編集部の小谷真弥氏は、

「少なくとも今季はメジャーに来ないので、現地メディアで大々的に取り上げられてはいませんが、昨年のWBCの時点ですでに注目度は高く、『来季(24年)は山本という投手が来るかもしれないが、その先に来る投手はもっと楽しみだ』と、より佐々木投手に期待するスカウトもいました。大谷選手が移籍した際には27球団が獲得に動いたといわれていますが、佐々木投手の場合も同じくらいの数になると思います」

 千葉からLAへと飛び立つ日は到来するのだろうか。

週刊新潮 2024年2月1日号掲載

ワイド特集「待ちわびし」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。