阿部慎之助監督に球団創設90周年の重圧…新構想で判明した“ベテラン2人”の微妙な立場

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秋広を監視下に置く

 いよいよ2月1日からプロ野球のキャンプがスタートする。巨人では1月27日、一部若手が宮崎キャンプに先駆けてひと足早く現地入りした。そのなかには地元・宮崎出身で、すでに開幕投手に指名されている戸郷翔征(23)の姿もあった。もっとも、今季の巨人のキーマンは秋広優人(21)だろう。

「秋広が昨年末のNPBアワードや球団行事に遅刻した話が広まっています。阿部慎之助監督(44)は、キャンプで『監視下に置く』とかなり厳しいことも言っていました。でも、NPBアワードや球団行事に遅刻した件のネタ元は阿部監督なんです。メディアの前でバラし、報道を介して反省を促した格好です」(スポーツ紙記者)

 ウラを返せば、期待の表れとも言える。メディアを介して選手を酷評――これは、故・野村克也氏が好んだ選手育成法だ。「無視、称賛、非難」の3段階で選手を育てるもので、野村氏はよくこう語っていた。

「箸にも棒にも掛からない二流は無視、そこそこの選手は褒め、一流は非難する。本人が勘違いしないように非難することで、常に緊張感を持たせて、さらなる高みに向かわせる」

 秋広は昨季、打率2割7分3厘、本塁打10、打点41と“ブレイクのきっかけ”を掴んだ。本人も「今年こそは!」の思いを秘めているはずだが、先の遅刻グセなど、阿部監督は物足りなさを感じていたのだろう。

「遅刻や、『監視下に置く』発言で、今春キャンプ中に秋広を徹底的に鍛え上げる口実もできました。チームに緊張感を持たせるため、全員の前で秋広を叱る場面もありそうです。もちろん、フォローも欠かさないと思いますが」(前出・同)

 その秋広とレギュラーを争うことになったのが、プロ17年目を迎えた丸佳浩(34)だ。阿部監督は元日付けの読売新聞インタビュー等で、丸をレフトにコンバートし、秋広と競わせるプランも明かしている。

「近年の丸は打撃成績を落としており、今季が正念場となるでしょう。ルーグネッド・オドーア(29=前パドレス)に次ぐ2人目の外国人スラッガーを獲得する話も囁かれています。実績のあるベテランとはいえ、厳しい立場です」(同)

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