広島カープが発売した「全面赤」の6面パズル どうやって揃えるのか
カープ限定グッズの苦渋
カープの独特のオフィシャルグッズは、毎年個性的なものにあふれ、選手のシーズン中の活躍を記念した限定Tシャツが、時期を置かずに発売されるなどの例もある。今年は継続販売商品約220種を含め、約700種のオフィシャルグッズを発売。赫赫6面パズルのほかにも、旅行用のパイロットケース、カープレトロバスチョロQなど、遊び心をくすぐられるような品を含め、多くの新商品や限定商品が登場した。6面パズルなど人気商品はほぼ“瞬殺”状況で、買えなかったファンの悲鳴もSNSなどで聞こえる。
ただ、悲しいことに全てがファンの手に渡るとも限らない。カープ側としても「転売がないとはいえない。(限定商品などが)転売されているという認識はある」と苦渋の表情を浮かべる。限定商品の販売個数などは、仕入れ先の生産能力や納期、他商品との兼ね合いなどさまざまな要因から決められているというが、今年の限定商品が、販売開始後まもなくフリマアプリに登場するなど、転売とみられる状況は収まっていない。商品販売部も「本当にカープを応援してくれているファンの手に渡ってほしいが」と話しており、商品を購入するウェブサイトにも「転売目的でのグッズ購入はお控えください」との文言が添えられているが、実効性のある対策は取れていないのが実情だ。
とはいえ、毎年さまざまな話題を提供し続けるカープのオフィシャルグッズ。限定ものを含め、いずれの商品も商品販売部約20人、企画デザイン室約10人の精鋭メンバーで、アイデア出しから商品化までが賄われている。年々、企画に着手する時期が早まっているといい、今後もファンをアッと言わせるような商品に期待が高まる。