広島カープが発売した「全面赤」の6面パズル どうやって揃えるのか

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 1974年に考案され、80年代初頭の商品化後、日本でも大ブームとなった「ルービックキューブ」。通常は6色で構成される各面3×3のマスをそろえていく立体パズルで、近年もコロナ禍での巣ごもり需要などでブームが再燃したのは記憶に新しい。そんな中、プロ野球の広島東洋カープがそのチームカラーである“赤”を前面に押し出した「赫赫(かくかく)6面パズル」(3000円)を1月27日に発売した。全部赤の立体パズル、どうやって揃えるのか。

 赤だらけのパズル、といっても、色は2パターン、そして光沢など質感の違いを3パターン用意し、6面の配色とした。とはいえ、よく見ればその違いは分かるが、パッと見て瞬時に判断できるほどでもなさそう。面の揃え方には王道のパターンがあるとはいえ、カープファンならずとも難儀しそうだ。この奇異な立体パズルに、発売前からファンも「難しすぎ」などと騒然。27日午前10時からオフィシャルショップやオフィシャルホームページで販売が始まったが、限定500個は瞬く間に完売した。

 カープの商品販売部によると、「球団マスコットのスラィリーを絵柄にしたものなどここ2、3年で同様の立体パズルの商品を販売しようというアイデアはあったが、『カープらしさが足りない』と商品化が見送られてきた」という。

 ヒントとなったのは2019年に国内玩具メーカーが発売した、白一色で各面の質感や触感が異なるルービックキューブ。「全面を赤にしたらカープらしさが出そうだ」と昨年4月末から商品開発に着手し、今回の発売にこぎつけた。実は職員らもなかなか全6面を揃えられないという代物だ。

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