「ごっつええ感じ」は松本人志の逆鱗に触れて打ち切り…フジと関係悪化説で注目される「ツマミになる話」の今後
松本とフジテレビの“因縁”
ビデオリサーチの調査によると、「ごっつええ感じ」の視聴率は関東地区でコンスタントに15%を稼ぎ、関西地区は20%に達することも珍しくなかった。それほどの人気番組が「松本の激怒」で突然終了してしまったのだ。
「当時の力関係を考えると、フジが松本さんを無理矢理にでも抑え込もうと思えば、できたかもしれません。しかし、結局は番組終了という最悪の結末を迎えました。それだけ松本さんの怒りが尋常ではなかったということです。あれから約30年が経ち、多くの関係者は忘れていましたが、松本さんに性加害疑惑が浮上すると『「ごっつ」の時と同じように、松本さんはフジテレビに怒りをぶつけるのではないか』と言われるようになってきたのです」(同・スタッフ)
フジテレビは松本の冠番組として「まつもtoなかい」と「人志松本の酒のツマミになる話」の2本を放送している。
このうち「まつもtoなかい」は28日の放送で動きがあった。番組名を「だれかtoなかい」に変更し、当分の間は中居正広の1人MCとなることが発表されたのだ。
「製作現場は大変だと思います。そもそも松本さんと中居さんという“ペア”があっての企画ですから、片方が欠けると番組の存在意義がなくなってしまいます。とりあえず代役を立てない方針が決まったようですが、中居さんも松本さんとの2人MCだからこそ引き受けた番組でしょう。モチベーションとパワーのダウンは避けられないと思います。番組の中で中居さんは『松本さんの穴は自分が頑張って埋めるから、自分の穴を埋められる人を探してほしい』と見事なギャグを披露しました。松本さんの代役を探すのは確実だと思われます」(同・スタッフ)
「ワイドナショー」問題
一方の「人志松本の酒のツマミになる話」は「だれかtoなかい」に比べると対処法がはっきりしているという。
「『だれかtoなかい』ではMCの魅力が番組の魅力ですから、簡単には代役が見つかりません。一方、『酒のツマミになる話』は番組のフォーマットがしっかりしています。お酒を呑んで楽しくトークすることがメインですから、比較的、MCの代役は立てやすいでしょう。視聴者の理解も得られやすいと思います」(同・スタッフ)
松本にとって冠番組から降板させられるのは、決して気持ちのいいことではないだろう。それはどの放送局でも同じだが、フジテレビには特殊な事情がある。松本がXに「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」と投稿した問題だ。
「一度は番組側が出演を認め、松本さんは『ワイドナショー出演は休業前のファンの皆さん(いないかもしれんが)へのご挨拶のため。顔見せ程度ですよ』との投稿まで行いました。それが一転してご破算になってしまったのですから、松本さんの心境は複雑なものがあるでしょう」(同・スタッフ)
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