イチロー氏(50)“満票殿堂入り”が絶望的な「日本人だから」ではない理由 「人種」でも「人格」でもない…松井秀喜氏が備えていたモノ

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松井氏の実績があれば満票は確実だったか

 ワールドシリーズで日本人選手の活躍と言えば、松井秀喜氏である。ヤンキース時代の09年のワールドシリーズで3本塁打、8打点と神懸かり的な好成績を残し、日本人で初めて最優秀選手(MVP)に輝いている。ヤンキースはいまだ、その年を最後に頂点に立っていないだけに、その功績は色褪せない。

 前出の代理人はこう惜しむ。

「イチローさんが所属していたチームは勝てませんでしたから……。ランニングホームランを放った(07年の)オールスター戦のMVPでは(満票の)決め手にはならないでしょう。イチローさんに松井さんのようなワールドシリーズでの実績があれば、満票は確実だったかもしれません」

 過去に高得票率で殿堂入りした野手では、ヤンキースの主将で一時代を築いたデレク・ジーター氏が20年に99.7%、若き日のイチローさんが憧れたケン・グリフィー氏が16年に99.3%といずれもわずかに満票に届かなかった。日本人初の殿堂入りの快挙に、花を添える満票はイチロー氏でも至難の業のようだ。

デイリー新潮編集部

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