両先発が「延長28回」を完投!? プロ野球の“スーパー延長戦”は凄まじい大熱戦だった!

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幻と消えたサヨナラ勝ち

 現在のプロ野球の延長戦は最大12回までだが、かつては延長20回を超える死闘もあった。高校野球でもあり得ない長丁場にもつれ込んだ“スーパー延長戦”の名勝負を振り返ってみよう。【久保田龍雄/ライター】

 まず、プロ野球史上最長イニングを記録したのが、第二次世界大戦中の1942年5月24日に後楽園球場で行われた名古屋(現・中日)対大洋(後の西鉄軍)である(※ちなみに、この大洋は、戦後の大洋ホエールズとは全く関係がない)

 大洋・野口二郎、名古屋・西沢道夫の両先発で午後2時40分に始まった試合は、2、3回に名古屋が敵失に乗じて1点ずつを挙げ、2対0とリードした。...

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