田崎史郎氏から「ちゃんと聞きなさい」とたしなめられ…泉房穂氏に注目するテレビ局の意外な人

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矢継ぎ早の出演

「泉氏は独特の関西弁で早口でまくし立てる。その主張ははっきりしているので視聴者の共感も呼び、議論に火をつけたり怒りを表したりと目が離せなくなります。田崎氏は政治記者ですから、どちらかというと政権寄りの話になりがち。これまでも玉川氏と論争に発展することがありましたが、そこはプロである田崎氏が優勢でした。そこへ元衆議院議員でもある泉氏が加わり、国民目線の意見で田崎氏を打ち負かす格好となり、話題となったのです」

 そして、1月11日の2回戦では民放2位の高視聴率をあげ、さらに17日、22日、24日と矢継ぎ早に2人の対決が放送された。前述の通り、田崎氏が泉氏を制し、「ちゃんと聞きなさい」発言がトレンドになったほどだ。

「『モーニングショー』は、同時間帯の年間視聴率がNHKを含む全局で4年連続トップ、民放では7年連続トップを続けています。今年も快調なのは、この2人のバトルの影響も大きいと思います」

 それこそが「モーニングショー」の強みなのだという。

「魅力的なコメンテーターや話題になる専門家の起用が、番組の特徴のひとつです。テレ朝の社員だった玉川氏をはじめ、コロナ禍では白鴎大学の岡田晴恵教授が“コロナの女王”と呼ばれるほど注目を集めました。今回は泉氏が番組を盛り上げています。こうした人選や演出は、他の番組より一枚上手と言わざるを得ません」

 もちろん、自己主張が強く見える泉氏を嫌う向きもあるだろう。

バラエティも注目

「番組の数字が好調なので、泉氏と田崎氏をブッキングしているのでしょう。泉氏は『モーニングショー』以外にも『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ/読売テレビ制作)や『ビートたけしのTVタックル』(テレ朝)などに出演し、引く手あまた。まさに“ブレーク”中と言っていいでしょう」

 情報番組はもちろんだが、ここに来てバラエティ番組の担当者まで泉氏に注目しているという。

「彼を“変なおじさん”的なキャラで売り出す可能性を模索しているようです。もちろん、バラエティ番組にハマらない可能性も重々承知していますが、好奇心をくすぐるキャラですから」

 元政治家をバラエティに……

「橋下徹氏や東国原英夫氏、杉村太蔵氏、金子恵美(めぐみ)氏らは、コメンテーターとしてなら出演してくれますが、バラエティ番組に出てくれる元政治家はなかなかいません」

 泉氏は明石市長時代に複数回、パワハラ問題が報じられている。2019年には、国道2号の拡幅工事で立ち退き交渉が遅れた際、市の職員に対し「火付けて捕まってこいおまえ。燃やしてまえ。損害賠償を個人で負え」「自分の家売れ。その金で払うたれ」などと発言したことが発覚。この件を謝罪するとともに市長を辞任した。

 そして、出直し選挙で3選、任期満了に伴う直後の統一地方選挙では無投票で4選。市民からの人気はあったということだろう。ところが、22年には市議2人に対し「選挙で落としてやる」などと暴言を吐いて政治家引退を表明した。その会見ではこう語っている。

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