「初対面では相手が“早稲田的”か“慶應的”かを考えます」 日本一有名なネット編集者が明かす“長続きする人間関係”の極意
判断材料になる
これまで様々な組織や人を見てきたが、自分なりにとんでもなく強引に2つに分けてしまうと「早稲田的」と「慶應的」という括りがもっともしっくりくる。それこそプロ野球でいえば阪神が「早稲田的」で巨人が「慶應的」とでもいえようか。Jリーグなら浦和レッズが「早稲田的」で、横浜F・マリノスが「慶應的」だ。商社であれば、三菱商事が「慶應的」で、三井物産が「早稲田的」に感じられる。
【写真】慶應出身でも「早稲田的」な著述家・辻田真佐憲氏と中川氏の貴重なツーショット
都道府県でいえば、大阪府が「早稲田的」で、京都府が「慶應的」だ。神奈川県内では横浜市が「慶應的」で川崎市(※ただし川崎区~高津区まで)が「早稲田的」な気がする。人にしてもどちらかに分かれることが多い。別に出身大学はどこでもいいし、大卒でなくてもこの「早稲田的」「慶應的」は当てはまる。あくまでも気風の問題である。ただし、食べ物についてはこの分類は無理だろう。味覚は感情とは異なるものなので。
かなり強引過ぎる分類なのは分かるが、血液型や星座より、よっぽど自己分析をする上での信頼性は高いかもしれない。というのも、私が心地よいのはこれまで50年生きてきて、常に「早稲田的」な人や場所や組織なのである。それは人間関係でもひいきのスポーツチームでも、購入するもの、好きな映画や漫画など、も含めてである。となると、初対面の人がどちらであるかを見抜けば、その人とその後も仲良くあり続けられるかの判断材料になる。
庶民vs上流階級
不思議と自分はそれらの判断材料を、この二項対立にしてきたところがある。それに気付いたのは、自分の仲が良い人間で早稲田大学出身者が圧倒的に多かったことを改めて感じた時だ。仲の良い慶應義塾出身者は片手で数えられるほどである。関係性が長続きする編集者やPRのプランニング関連の発注主も早稲田出身者だらけである。私が外注するライターも早稲田卒が多い。これは関連業界に早稲田卒が多いというレベル以上の比率で気の合う人に早稲田卒が多過ぎる。メーカー勤務や公務員でも早稲田卒と仲良くなる。
挙句の果てには配偶者まで早稲田卒となってしまい、今拠点を構える佐賀県唐津市には早稲田出身者が続々とやってくる。ちなみに唐津には「早稲田佐賀中高」があり、佐賀県は大隈重信の出身地である。そして、佐賀県自体が「早稲田的」な雰囲気があり、この土地の人々とも妙に気が合う。では、この2つの大分類は一体どのような特徴があるか。
【早稲田的】vs【慶應的】
バンカラvsスタイリッシュでハイセンス
庶民vs上流階級
自信があまりないvs自信はそこそこある
プライドがあまり高くないvsプライドが高い
小人数を好むvsパーティーが好き
ビール・焼酎・日本酒が好きvsワイン・カクテル・ウイスキーが好き
パーカーが似合うvsスーツが似合う
我が道を行くvs協調性を重視
趣味は麻雀vs趣味はゴルフ
シャンプーしか使わないvsコンディショナーも使う
アンドロイド端末使用vs iPhone使用
Windows vs Macintosh
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