紀子さま母娘が手話に熟練しているのはなぜか ルーツをたどると上皇后への思慕の念が
お手本の“グー”ポーズが原点?
「上皇后陛下が神戸の被災地でお見せになった“グー”のポーズは、阪神大震災の被災者を大いに元気づけた。この映像は地上波テレビの震災特集番組でその後も何度も放送され、被災者激励の象徴的シーンとなっています。学生時代から手話を習熟されてきた紀子さまは、手を使った表現の持つ力を誰よりもよくご存じです。紀子さまが被災地でのお振る舞いのヒントにされ、原点となった可能性はあります」(前出の宮内庁元幹部)。
紀子さまがロールモデルとされてきた上皇后陛下は、皇后だった1993年に突然倒れられ、言葉を発することが出来なくなる事態が起きた。
心因性の「失声症」で、直近には「週刊文春」が「昭和天皇が愛した皇居自然林が丸坊主 美智子皇后のご希望で」という記事を掲載していたほか、月刊誌「宝島」では「宮内庁勤務」と名乗る人物が「皇室の危機」と題して、上皇上皇后両陛下の私生活を「快楽主義的」と批判しており、それらが失声症の原因と受け止める国民は当時少なくなかった。
一連の報道は国会で取り上げられ、当時の手塚英臣宮内庁侍従が別の月刊誌に反論の手記を掲載したことで沈静化。2007年には上皇后陛下が腸壁や鼻からの出血を複数回確認される出来事もあった。
当時の羽毛田信吾宮内庁長官は記者会見で体調悪化の背景を「皇室の課題に心を痛められている」と述べて、精神的な疲労が原因との見方を示したが、課題の内容は「一つ一つを紹介しない」と突っぱねた。
「この時も女性誌などの一部記事がご心労につながったのではと(宮内)庁内ではささやかれていました」(同元幹部)
宮内庁に出向経験がある他省庁の元キャリアはこう推測する。
「民間から皇室に入られた方々が感じられるプレッシャーは想像を絶するものだと思います。上皇后陛下がかつて体調を崩されたというのも、その重圧によるものでしょう。紀子さまのご体調にSNSが影響した可能性はあります」
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