日大のドン・田中英壽氏、生前に中国人彼女と入籍していた? 日大への約11億円の損害賠償はどうなるのか

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損害賠償請求を検討

 現在、この中国人カノジョは周囲に、田中氏が亡くなる前に入籍を済ませたと話しているそうだが、となると遺産を相続するつもりなのか。

 田中氏は都内に複数の不動産を所有していた一方で、昨年3月に日大から約11億1360万円の損害賠償請求を起こされている。結果、これらの不動産には仮差押命令が下っている状態なのだが……。

「振り返ると、田中さんは日大医学部附属板橋病院を巡る背任事件に絡んで脱税したとして21年11月、東京地検特捜部に逮捕されたことで“ドン”の座から滑り落ちた。今、日大は田中さんを始めとする一連の事件の当事者たちに損害賠償を請求していますが、これはあくまで第1フェーズに過ぎません。今後、落とし前をつけさせる意味でも、第2フェーズとして彼らにさらなる損害賠償請求を検討していたところでした」(前出の日大関係者)

謎の遺産総額

 であれば、件の中国人カノジョが相続を選択した場合、最終的に損害賠償債務が相続財産を上回ってしまう可能性が出てくる。常識的に考えれば、相続放棄するほうがリスクを背負わなくていいはずだが、

「全体で田中さんにどれだけの遺産があるのかは、実は謎に包まれています。もしかすると例の中国人女性は内実を知り、相続したほうがプラスになると計算したのかもしれません」(同)

 死してなお田中氏の日大との戦いは続く。

週刊新潮 2024年1月25日号掲載

ワイド特集「浮世のダンチョネ」より

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