ダイアン「40歳過ぎてからの上京」はお笑い界でも異例 遅咲きでも息の長い活躍が期待できると思う理由
東京で仕事の種類が圧倒的に増加
ユースケと津田篤宏の2人から成る中堅お笑いコンビ・ダイアンが、ここ数年でじわじわと仕事を増やしてブレークしつつある。もともと大阪で活動していた彼らは、2018年に東京進出を果たした。40歳を過ぎてからの上京は、お笑い界でも異例の遅さだった。
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親しい芸人からは共演したときに「上京するのが遅すぎる」「大阪にレギュラー番組をたくさん残して保険をかけている」などとさんざんイジられた。だが、大阪で地に足をつけて活動していた彼らは、焦らずにタイミングをうかがっていた。
東京に出てきてからは、仕事の種類が圧倒的に増えた。大阪ではテレビ、ラジオ、舞台、営業の仕事がほとんどだったのだが、東京ではその枠に収まらない配信コンテンツなどの仕事が無数にあった。
特に話題になっていたのが、アニメ「オッドタクシー」で声優を務めたことだ。2021年4~6月にテレビ東京などの地上波で放送され、Amazonプライム・ビデオでも配信中のヒット作である。
彼らが演じたのは「ホモサピエンス」という漫才コンビ。ラジオ番組の会話のシーンでは、普段の彼らのようなリアルなトークが展開された。監督が彼らのラジオ番組の熱心なファンだったことから、オファーがあったのだという。
愛のあるイジリで引き出された魅力
さらに、ダイアンの東京での活動を強力に後押ししてくれたのは、大阪時代から親しい関係にある先輩芸人の千鳥だった。ひと足先に上京して、東京で多数の冠番組を抱える売れっ子になっていた千鳥は、ダイアンと共演するたびに愛のあるイジリを仕掛けて、彼らの魅力を引き出していった。
特に、天性のイジられキャラである津田は、冷たくあしらわれて、必死で噛みついているときが最も面白い。津田はダイアンというコンビの切り込み隊長として先陣を切って、バラエティ番組にどんどん出ていくようになった。
特番でランジャタイとのコラボネタを披露したり、渋谷凪咲から尊敬を込めてイジられたり、いろいろな形で津田の面白さが伝わったことで、ダイアンというコンビにも光が当たるようになった。
2023年には、千鳥、かまいたちと共に「FNS27時間テレビ」(7月22・23日放送)の総合司会という大役を務めた。千鳥、かまいたちが出演していて、ユースケが影ナレーションを担当している「千鳥の鬼レンチャン」(フジテレビ、毎週日曜午後8時)をベースにした特番だったことから、大抜擢される形となった。
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