コロナ専門家はなぜ嫌われるのか? 「国民は聡明だからわかってくれる」と語った尾身茂氏と、国民に向き合わない“政治主導”の深すぎる溝
沈鬱な空気に支配されたコロナ禍にあって、誰よりも国民の注目を集めたのはコロナ専門家たちだった。国家的な危機に際し、彼らはなぜ表舞台へと担ぎ出され、そして、放逐されたのか――。「コロナ分科会」を率いた尾身茂氏への計14回に及ぶインタビューをはじめ、数多くの当事者取材を積み重ねてきたノンフィクション作家・広野真嗣氏が、“政治”に翻弄され続けたコロナ専門家の葛藤と悲劇に迫る。
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私は『奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか』(講談社)を1月17日に上梓した。...