天才歌人・西行が見せた源頼朝への「塩対応」――貴重な贈物も門前の子供にポイ

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 平安末期から鎌倉初期にかけて活躍した天才歌人・西行(1118~1190)。何事にも執着しない恬淡な人柄だったとされるが、じつは大の「源氏嫌い」であったという。

 西行歌集研究の第一人者である寺澤行忠さんの新刊『西行 歌と旅と人生』(新潮選書)には、西行が「平家好き」「源氏嫌い」になる経緯が詳しく書かれているが、ここでは「壇ノ浦の合戦」の翌年、西行が源頼朝に見せた「塩対応」のエピソードを再編集して紹介しよう。

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